水が合わなかった?NPBで力を発揮できなかった外国人選手はいる?

水が合わなかった?NPBで力を発揮できなかった外国人選手はいる? スポーツ

毎年多くの外国人選手が「助っ人」としてNPBに移籍してきます。新記録を樹立したり、長年の活躍により「外国人枠」から外れる選手も多い一方で、日本の水が合わなかったのか期待された活躍が全くできないまま退団する選手も少なくありません。

そこで今回はそんな「実力が発揮できなかった」外国人選手4名についてまとめていきます!

目次

日本の水が合わなかった外国人選手4選

マイク・グリーンウェル

NPB通算成績:打率 .231、0本塁打、5打点

1997年に鳴り物入りで阪神に入団するも不運な怪我であっという間に帰国した選手です。日本ではろくに活躍ができないまま退団(現役引退)をしましたが、MLBでは12年間で打率.303、130本塁打、シルバースラッガー賞、2度の球宴選出も果たした名選手です。

それほどの実績があっただけに、大活躍を期待していた野球ファンが裏切られることになります。春季キャンプで背中を痛め、ようやく復帰した1週間後に自打球を受け、足を骨折してしまいます。そして「野球を辞めろという神のお告げがあった」という“迷言”と共に現役引退を決断しました。

ブラッド・ペニー ソフトバンク(2012)

NPB通算成績:0勝1敗 防御率 10.80

MLB通算199勝をあげ、実績十分の大物外国人投手として2012年にソフトバンクへ入団しました。開幕5戦目となる4月4日の楽天戦で来日初先発のマウンドに立ちましたが、結果は散々で、3回1/3で6失点、被安打7、四死球3、5盗塁を許して敗戦投手となりました。試合後に、故障歴のある右肩の痛みを訴えたため、出場選手登録を抹消、精密検査を受診するも「異常なし」と診断されました。その後、本人の希望で米国に一時帰国。現地での再検査でも異常が見られなかったため、日本に帰国、調整を続けますが、5月8日に球団から退団が発表されました。

ダン・ミセリ

通算成績:0勝2敗0セーブ 防御率 23.63

「メジャー12年間で9球団を渡り歩き、1998年にはサンディエゴ・パドレスで先発ローテーションの一角を務めてチームのワールドシリーズ進出にも貢献」などといったMLBでの経歴があり、2005年に巨人へ入団します。しかし、いざ蓋をあけると獲得に携わった編成担当者が「別人が来日したのかと思った」と思わず発言する投球を続けます。“投げては打たれる”という状態が続き、横浜スタジアムでメッタ打ちを食らった際には「こんなリトルリーグみたいな狭い球場でやっていれば誰でも打たれる。バカバカしい」と発言し、日本中の野球ファンから怒りを買うこととなりました。

当然二軍で調整、となるところですが、契約時に結んだ「本人の同意なしでは二軍へ降格させることができない」という条項を理由に二軍降格を拒否し続けるなどチームを混乱させ、ついに開幕から1カ月にも満たない4月19日に球団史上最速となるスピード解雇を言い渡された。

ちなみに、解雇されるとその足で家族とともに浅草観光へ直行。ミセリが引き起こした行動は球団内で「二度と繰り返してはならない黒歴史」として今も語り継がれているそうです。

スティーブ・コックス

NPB通算成績:打率.200、1本塁打、7打点

1999年に3Aで首位打者と打点王の二冠に輝き、メジャーに昇格、2000年から3年連続100試合以上に出場し、2002年は16本塁打、72打点を記録しました。妻に「いずれ日本でプレーしたい」と打ち明けるなど、NPB入りにも前向きだったこともあり、2003年に年俸3億2000万円の3年契約でベイスターズへ入団しました。

春季キャンプ中の2月7日に右膝半月板を負傷、手術を受けると、ここから「不良債権コックス」の顔を覗かせるようになります。3月14日のオープン戦でDHとしてスタメン出場を果たすも、術後の経過が良くないため、開幕後もしばらく二軍で調整することに。そんな紆余曲折を経て、5月14日に一軍昇格するも、6月7日に左ふくらはぎ痛で再び2軍降格。6月下旬に再検査とリハビリで帰国すると、その後はチームに復帰することなくシーズン終了後、2年の契約を残したまま解雇されました。1安打あたり3200万円というコストパフォーマンスの悪さでシーズンを終えると、その後も2年分の年俸やオプション破棄の違約金などでおよそ7億円の不労所得を手にしたとされています。球団幹部も「不良債権処理」と嘆くほどの大損失となってしまった。

最後に

今回は活躍が期待されNPB入りをするも、日本の水が合わなかったのかプロ野球 成績が振るわなかった外国人選手についてまとめてきました。

当時はMLBとNPBでは力の差が大きく、舐められていた節もあるためこのようなことになっていたようにも思われます。WBCでドリームチームとも言われたアメリカ代表に勝利し、世界一に輝いた現在では力の差もなくなってきており、外国人選手もかなりの緊張感を持って来日しているようなので、今後は「不良債権」などと呼ばれる選手もいなくなっていくのでしょう。

とはいえ、外国人選手がチームの勝ち負けを左右することも少なくないので、今後の活躍に期待したいですね!

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