是枝裕和監督の『ベイビー・ブローカー』は、監督自身初の韓国作品ということもあって、日本でも話題となっています。第75回カンヌ国際映画祭では、作品自体は惜しくも受賞を逃してしまいましたが、ソン・ガンホは主演男優賞受賞を果たしました!
そこで今回は、カンヌ主演男優賞を受賞したソン・ガンホのプロフィールや代表作についてまとめてみました。
目次
ソン・ガンホのプロフィール
- 名前:ソン・ガンホ (Song Kang Ho/송강호)
- 生年月日:1967年 1月 17日
- 身長/体重:180cm/72kg
- 職業:俳優
- デビュー作:演劇『童僧』(1991年)
- 学歴:釜山慶尚専門大学放送芸能科中退
- 家族: 息子(ソン・ジュンピョン)
- 血液型: A型
- 干支(えと):未
- 星座:やぎ座
役になりきり、その演技で人々を魅了し続ける実力派俳優のソン・ガンホ。大学を中退した後、軍へ入隊、その後24歳で劇団に入ります。2006年には韓国の歴代観客動員数を更新した『グエムル~漢江の怪物~』で好演。日本では、スパイアクション映画『シュリ』でその名を広めました。人間くさい演技が人々を惹きつける名優で、国際的にも注目されています。
ソン・ガンホ 3つの代表作
難しい役どころを見事に表現しきる、ソン・ガンホの演技はまさに一級品!過去にも数々の賞を受賞しています。ここからは、ソン・ガンホが出演した代表作を3作品ご紹介します。
『ベイビー・ブローカー』(2022年)
この『ベイビー・ブローカー』で、韓国人俳優として初めてカンヌ映画祭の主演男優賞に輝きました。『万引き家族』の是枝裕和監督がメガホンをとり、考えさせられるヒューマンドラマとなっています。
作品概要
- 監督:是枝裕和
- ジャンル:ヒューマン
- キャスト:ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ペ・ドゥナ、イ・ジウン、イ・ジュヨン など
- 上映時間:130分
あらすじ
借金に追われながら、さびれたクリーニング店を営むサンヒョンと「赤ちゃんポスト」を設置する施設で働く児童養護施設出身のドンス。二人は、ある土砂降りの雨の中、若い女が「赤ちゃんポスト」に預けた赤ん坊を連れ去る。それは、ベイビー・ブローカーである彼らの裏の顔。しかし、女は翌日に戻ってきて、赤ん坊がいなくなっていることに気づき、通報しようとしたため、彼らは白状。一緒に養父母探しの旅に出ることになる。一方、ベイビー・ブローカーの彼らを検挙するために、決定的な証拠をつかもうと密かに後を追う刑事がいた。
『タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜』(2017年)
1980年に起こった光州事件を舞台に、ソン・ガンホが民主化運動に巻き込まれるタクシー運転手に扮します。青龍映画賞で最優秀作品賞を受賞した本作品は、公開からわずか20日で1,000万人を動員した記録的ヒット作。主演のソン・ガンホは、同賞で主演男優賞を受賞しています。
作品情報
- 監督:チャン・フン
- ジャンル:アクション
- キャスト:ソン・ガンホ、トーマス・クレッチマン など
- 上映時間:137分
あらすじ
妻に先立たれたタクシー運転手のマンソプは、11歳の娘と2人で暮らし。ある日、お客さんとして乗せた外国人男性から、「通行禁止時間までに光州に行ったら大金を支払う」という謎の依頼をうける。光州の事態を理解しておらず、大金を得るチャンスとばかりに喜ぶマンソプ。しかし、その男は光州事件の取材にやってきたドイツ人ジャーナリストで、危険に巻き込まれていく。
『パラサイト 半地下の家族』(2020年)
社会に蔓延る格差社会を浮き彫りにした韓国映画初のパルム・ドール受賞作。米アカデミー賞でも、作品賞など4冠に輝いています。ソン・ガンホは親近感あふれる父親役として出演、複雑な感情を表情で表現している演技は、やはりお見事です。
作品情報
- 監督:ポン・ジュノ
- ジャンル:サスペンス
- キャスト:ソン・ガンホ、イ・ソンギュン など
- 上映時間:132分
あらすじ
失業中の父キム・ギテクは楽観的。そんな甲斐性なしの夫に強くあたる母チュンスク。大学受験に失敗し続ける息子ギウ。美大志望だが予備校の学費を払えない娘ギジョン。困窮した暮らしを送る彼らは、半地下住宅で暮らしていた。ある日、息子ギウはエリート大学生の友人から家庭教師のアルバイトを頼まれる。仕事を続けるにつれ、家庭教師先は豪邸に暮らす大金持ち一家の心をつかんだギウは、妹も美術担当の家庭教師として紹介する。高台の豪邸で暮らすパク一家にどんどん寄生していくキム一家は想像を超えた結末へと向かっていく。
まとめ
この記事では、韓国人俳優ソン・ガンホさんのプロフィールや代表作をご紹介しました。重みのある内容が多い韓国映画の中で、ソン・ガンホさんは一際輝く存在感と演技力が素敵な俳優さんです。観る者の心に訴えかけ、どんな役もはまり役となるソン・ガンホさんを“本物の俳優”と言わざるを得ません。ソン・ガンホさんはこれからどんな役に挑戦していくのでしょうか。今後も応援していきたいと思います。